尿路結石とは
尿路結石とは、腎臓や尿管、膀胱内などの尿路に結石ができる病気です。結石が腎臓から尿管に移動し、尿の流れを渋滞させると腰背部や側腹部に激しい痛みを引き起こします。
尿路結石の疫学
尿路結石の生涯罹患率は男性で約15%(7人に1人)、女性で約7%(15人に1人)。
5年再発率は約50%と言われており、非常に頻度の多い疾患です。
尿路結石の検査
当院では叩打痛の確認や尿検査、超音波検査にて腎臓の結石の有無や水腎の確認を行います。しかし詳細な画像検査(レントゲン検査やCT検査)が必要な場合は他の医療機関に紹介します。また発熱を伴う場合は緊急入院適応となるため早急に入院可能な病院へ紹介を行います。
尿路結石の治療について
尿路結石の治療は、結石のある部位、サイズ、形状などによって異なります。結石が小さいときは、鎮痛薬を用いながら、飲水励行と排石促進薬によって自然排石を促します。
しかし、結石が大きい場合や、自然排石に時間がかる場合では、結石を砕いて取り除く手術が必要になります。現在は主に体外衝撃波結石破砕術や経尿道的尿路結石破砕術が行われ、開腹手術は行われておりません。